江戸の卵は一個400円!物の値段で知る江戸の暮らし レビュー

何故この本を読んだのか

江戸時代の暮らしや、都市のシステムについて書かれている本は多いが
物価を円で表している本は珍しかった為購入

レビュー

1809年当時の金1両=銭6400文=銀65匁をもとに

1両=4分=16朱

銭1文=20円

銀1匁=2000円

金1両=128000円

1分=32000円

1朱=8000円 として現在の貨幣価値に直し、様々な物の物価を計算している
例えば職人の中で最も高給取りであった大工の年収は栗原柳庵の「文政年間漫録」をもとに
現在の貨幣価値に換算すると約320万円程度となる

それ以外に、家賃、食費、医療費まで算出されている為
江戸の庶民の暮らしと自分の生活を簡単に比べる事ができる

また、江戸の庶民は生活必需品以外にも、歌舞伎のチケットや、屋台での食べ歩きにもそれなりに支出していたことが資料から明らかになっており
日々の生活でギリギリだったというイメージは覆され、意外にも楽しそうな生活を送っていたことが見て取れる
また、ここでは詳細は伏せるが いわゆる夜の街で遊ぶために必要な価格も明らかにされている(非常に高い)

基本的に上記の様な内容が、きちんとした資料を基に算出されている為、読んでいて納得度は高い

ところどころ資料がなく、力技の算出方法にならざるを得ない部分もあるが、そこは仕方がないだろう

タイトルから分かる通り難しい内容ではなく、あくまで現代と江戸時代での物価の差を説明している読みやすい本であり
気楽に読めるのでオススメである