銃の科学〜知られざるファイア・アームズの秘密〜 レビュー

何故この本を読んだのか

銃とは何か、どのように進化して、これからどうなっていくのか
という点を簡単に知りたかったため
パラパラという浅い知識はあるが、一旦体系的に銃という物の知識を得たかった為

レビュー

銃の発明以前は、軍事力の担い手は、鎧兜に身を固めた武士や騎士であった

彼らは民衆を支配する階級でもあり
農民や町人が竹やりでその支配を覆すのは考えられなかった
しかし、銃はその世界を変えた

銃を使って戦争をすると言うことは、銃をたくさん持っている方が有利である
為政者はとにかく頭数を集めて鉄砲隊を作った
ここが軍事力の担い手が騎士や武士から民衆に移るという重大な転換点である

すると、王侯貴族も、従来の様に民衆を家畜の様に扱う事は出来なくなり
結果として民主主義をもたらした
それ故、欧米では銃は民主主義の象徴とされていて、国民が銃を持つことに対して比較的寛大であるが
日本は民衆が銃を持って民主主義を勝ち取った歴史が無く、国民が銃を持たない事が当たり前になっている

はじめにより抜粋(やや編集)

この記述が完全に正解だとは言い切れないが
銃、軍事力が政治体型に与えた影響という観点から言うと概ね納得できる。

第一章では

「銃とはなにか」

「銃と砲の違いは?」

「拳銃とはなにか」

「ショットガンとは」・・・・といったように

各項目について非常に詳しく解説されており
私のようにゲーム、漫画での知識しかない素人でもわかりやすく、学ぶことが出来る

第二章以降では銃の各部位がどのように進化してきたか、という歴史に焦点を当てており
例えば火薬の発明から始まりどのように火薬が進化してきたか

また、ライフリングの加工方法の違いなど
漫画やゲームなどでは触れられない項目についても深く書かれており、銃に関する知識を深めたいと考え始めている我々のような初心者には最適だろう

後半に進めば進むほど深くなり
9章に関しては、まるまる一章使って銃床を取り上げている

最高の銃床の材料はフランス産のクルミであり
樹齢100年くらいで根元から2mくらいの木の自重で圧縮され
密になっている部分の柾目

といったように、細かな部分に関しても数字を用いて なぜこうでないとダメなのか まで書かれている

徐々にマニアックな話になっていたが、図や作者のエピソードも交え非常にわかりやすく書かれており、オススメである