実は聖火リレーはナチスが発明した物 「ナチスの発明」 レビュー

何故この本を読んだのか

ナチス=悪という教育を受けてきたし、これからもそこは変わらないと考えられる中
あえて負の部分じゃないところに着目した点が珍しく、興味が湧いたから

読んでみてどうだったか

本の前半は、実際にナチスが開発した(とされている)高速道路やテレビ放送、源泉徴収(マジですか)について、背景も含めて事細かに説明されている。
当時の日本やその他近隣諸国の状況と比較もされており、如何に当時のナチスドイツが科学技術で一歩、あわよくばそれ以上進んでいたかがよくわかる。

最も驚かされたのは聖火リレーについての記述である。
今現在も世界中で受け入れられ、平和の象徴である聖火リレーが実はナチスドイツ体制下で初めて行われ、しかもあまりにも好評だったためそれ以降のオリンピックで正式に採用されたと言うのだ。
まさにこの本のメインテーマである「人類に貢献した偉大な発明は誰によってもたらされても価値がある」を体現しているエピソードだろう。

反対に、恐らく非人道的な人体実験によってもたらされたであろう発見については一切触れられていない。
これは作者の「発明は評価するがナチスの残虐行為は擁護しない」というスタンスによるものだと思われる。

上記のように、本の前半部分ではナチスの発明、発見についての様々なエピソードが掲載されている。
我々が今までナチスに抱いていたイメージの外の知識であり、非常に面白い

反対に、本の後半になると「ナチスが抱いていた構想」や「本当にUFOを作ったのか」といった、噂、疑惑といった物が多くなり、前半と比較するとやや盛り上がりにかける内容となっている。

しかし、今までの価値観と違う知識を吸収する
といった点では前半部分で十分に及第点を与えられるだろう。

世界が、歴史が悪だと断言している組織に対して
いつもと違う角度から切り込んでいる そんな本であり、おすすめである。