吉祥寺だけが住みたい街ですか? レビュー

何故コレを読んだのか

プライムビデオで実写版ドラマが放送されており、面白かった事と
私も中央線沿線に住んでいた時期がありドラマでは
東京なんだけどキラキラしているわけではない、中央線沿線のあのなんとも言えない空気感をうまく表現していたため
原作が気になって購入

レビュー

「確かに吉祥寺はいい街だけど、吉祥寺だけが良い街じゃない」

作中より

人は誰も引っ越ししたくなる時、せざるを得ない時があると思う
この作品の舞台である吉祥寺にある不動産やに現れるお客さんも
様々な理由で引っ越しを考えており、憧れや利便性から吉祥寺への引っ越しを勧めるのだが

吉祥寺の物件に引っ越しが決まることはない

上記のセリフは一度しか出てこないが
主役の二人は吉祥寺出身で、吉祥寺を愛しているが故に
必ずしも皆が皆吉祥寺を気に入るわけではないということに気がついているのだろう

お客さんその人その人に合った(合うであろう)街まで物件を見に行き
その途中で立ち寄るお店や自然、出会う人つまり街を形作る人や物を気に入り
結局吉祥寺ではない物件を成約する というのがこの作品の大まかな流れであり

コレと言って大きな事件や派手な出来事など全く起こらないが
読み終わると、実は自分は今住んでいる街を全然知らないような気がしてきて
次の休みにでも散歩でもしてみようか という気分にさせてくれる不思議な本

一度でも一人暮らしをしたことがある人には、なんとなく懐かしい気持ちにさせてくれるはず

休みの日にゆったりと読むのにオススメ

ただ、当たり前だが都内及び遠出をしても東京近郊しか舞台にならないため
土地勘が全くない人だと読んだ時の感じ方がまた変わるかもしれない